1.PostScript エラーとは
「お使いのソフトから出力してもSDP-RIP の出力コントローラモニターにRIP 展開済みのデータが生成されない」といったケースでは,多くの場合,PostScript エラーが発生しています.
PostScript エラーは,主にデータや出力環境(プリンタドライバ,OS,ネットワーク等)に起因するエラーです.SDP-RIP で冒頭の症状が発生した場合には,まずはRIPのログウィンドウをご確認ください.

ログに[Error:×××; OffendingCommand:○○○]と表示されていればPostScript エラーです.なお,PostScriptエラーメッセージでは「×××」部分がエラーの名称,「○○○」部分はエラー発生時に実行していたPostScript オペレータ(コマンド)を表しています.

2.PostScript エラーのデバッグ
PostScript エラーの要因は様々で,一概に,どこに問題があるのかは判断できません.以下の手順で,エラーの発生要因を特定して回避します.

  1. 特定のデータでPostScript エラーが発生する場合は,お使いのアプリケーションソフトで当該データを開いて「新規保存」します.
    DTP ソフトでは,「編集→上書き保存」を繰り返すうちにデータの記述内容に矛盾が発生することがあります.このような事例では,単に新規保存(別名保存)を行うだけでエラーが解消されることがあります.
  2. 特定のMacintosh(Windows)コンピュータでエラーが多発する場合や,1.項の処置でエラーが解消しない場合は,他のMacintosh(Windows)コンピュータからの出力を試みてください.
    フロントエンドのコンピュータのOS やプリンタドライバの異常によるエラーでは,有効な処置となります.
  3. 上記処置により改善されない場合は,PostScript エラーの発生するページとオブジェクトを特定して対応することとなります.
    これには(i)1ページずつデータを出力してみる,(ii)ページコンテンツのオブジェクトを1つずつ消去して出力してみる,といった作業が必要です.
3.PostScript エラー対策のTips
●Error:interrupt
このエラーは,RIP 処理中にデータの入力が中断された場合に発生します.まずはお使いのコンピュータを再起動し,改善されないようであればネットワーク環境のご確認をお願いします.

●Error:invalidfont
データ内で使用されているフォントがエラーを起こしている場合に発生します.データ内に使用されているフォントを作成元のアプリケーションにてアウトラインを作成する事でエラーが改善する場合があります.

●Error:ioerror
このエラーでは,ネットワーク環境の問題やRIP 用コンピュータのハードウェア(ハードディスク等)の障害が考えられます.

●Error:limitcheck
極端に容量の大きなデータや複雑なパスを擁するデータを出力した場合,稀に発生することがあります.「OffendingCommand:image」と続いた際には,画像データに問題があると推測されます.
また,Illustrator をお使いの場合には,書類設定画面の「長いパスを分割する」チェックボックスをオンにして,別名保存することにより回避できることがあります.

●Error:VMerror; OffendingCommand:shfill
グラデーションの処理で問題が発生していると考えられます.
Illustrator をお使いの場合には,書類設定画面の「コンパチブルグラデーション&グラデーションメッシュプリント」チェックボックスをオンにして,別名保存することにより回避できることがあります.

●Error:undefinedresult; OffendingCommand:shfill
上記「Error:VMerror; OffendingCommand:shfill」項と同じ原因と考えられます.同様の対策を試みてください.

● OffendingCommand: の後に「ashow 」や「kshow 」
「charpath」と表示される場合には,フォント関係の問題が考えられます.

データ作成時と,出力時のアプリケーションソフトのバージョンが異なる場合にもPostScript エラーが発生することがあります.また,お使いのアプリケーションソフトの下位バージョン形式でデータ保存した場合にもご注意ください.
これらのケースでは,データ作成時と同一アプリケーションソフトの同一バージョンで出力を試みてください.

フロントエンドのアプリケーションソフトとしてFACILIS IM Ver,3.7 をお使いの場合,X-Plate のログウィンドウを表示させることにより,エラーの発生した台・ページの特定と,より詳細な情報を得ることが可能となります.