SDP-RIPでは、墨色をすべてオーバープリント(ノセ)で出力させることができます。(TSD Information Vol 0602:SDP-RIPのFAQ -100%ブラックのオーバープリント参照)
ただし入校したデータがPDF/X-1aやPDF/X-4形式の場合、RIPのオーバープリント関連の設定は無効になるので注意してください。
PDF/Xは完全データであることを意味しており、RIP側で勝手にオーバープリントの設定を変えることは禁止されます。PDF/X入稿をする場合は、必ずデータ上でオーバープリントを正確に指定してください。Acrobat Proの場合、[出力プレビュー]ダイアログにて色分解のプロセスブラック表示をオフにすることで、墨ノセになっているかどうか確認することができます。
PDF/Xファイルを強制的に墨ノセにする必要がある(適切に設定されていないPDF/X形式のファイルが入校し、データを修正している時間がないような)場合は、ページ設定の下端にある「PDFオプション」をクリックし、受付形式の欄で「基本PDFとして1.7以下の任意のバージョン」を指定してください。これで入力データはPDF/X形式とは見なされなくなり、RIPのオーバープリント設定が有効になります。
(この設定には、PDF/X-4で指定したRGB→CMYK変換設定まで無効になるという副作用があるので注意してください)